長崎県は9月27日、生態系に悪影響を及ぼす恐れがある特定外来生物「ツマアカスズメバチ」を壱岐市で捕獲したと発表した。これまでに対馬市と北九州市、宮崎県日南市で同種の個体や巣が確認されており、今回で4カ所目。

ツマアカスズメバチは中国や台湾、東南アジア原産で、在来のスズメバチに比べ繁殖力が強く、ミツバチを襲うため養蜂業に影響を与える可能性があるとされる。体長2~3センチで、全体的に黒っぽいのが特徴。

県によると、壱岐市郷ノ浦町の養蜂農家が24日、ミツバチの巣箱周辺を飛んでいた数匹を捕獲し、9月25日に環境省が確認した。県は「複数匹見つかっているので巣がある可能性がある。早急に関係機関と連携して調査したい」としている。