シロアリ被害について
シロアリはどこから来るのか?
シロアリは土の中に住み家ともいえるコロニーを作り、そこに数万~数百万のファミリーが暮らしています。そのコロニーから建物の土台や柱などを行き来し食害していきます。土や木材の中での生活者ですから、暗いところを好み明るいところでの行動は必ず蟻道を作りそれを利用します。ですからこの蟻道のあるところがシロアリが活動した証拠となります。
シロアリはどんな被害をあたえるのか?
床下
床下はシロアリにとって外気にさらされず暗く湿度が高いため、地面から建築物に侵入する絶好の環境です。主に土台・束柱(つかばしら)・大引きなどの建物床下部分の建築材が被害の対象になります。
地震などで重なる被害を起こさないように定期的な検査が必要です。
右の写真では蟻道が木材まで到達しています。
和室・洋室
床下の被害が床上周辺まで及ぶと畳がふわふわしたり床がきしむといった症状があらわれます。畳上げをしてみると、土のようなもの(蟻道)がついているという場合もあります。ふすまやドアがスムーズに開け閉めできないのも床下の被害が原因の一つです。
右は敷居の被害例です。
柱・壁
壁や柱がシロアリに食害され床上まで被害を及ぼしている場合はかなり深刻な状況にあります。
中央は壁の内部に進行していたシロアリの被害例です。
玄関
玄関はシロアリの被害に遭いやすい箇所の一つです。戸や柱が地面の近い場所に位置し地面から最も近い餌場としてシロアリがたどり着きやすいところです。また、濡れた靴や水を使った玄関の清掃で僅かな隙間から水が土間に入り込みシロアリの好む環境を作り出します。
浴室洗面
浴室・洗面室は毎日水を使う場所でタイルの亀裂など隙間から水がしみこみシロアリ被害が多く確認される場所です。シロアリにとって食料である木があり適度な湿気や温度がある快適な場所といえるでしょう。
右は浴室のドアの柱が食害されています。
その他、木製の花壇柵やフェンス、不要になった木材を建物外周に放置したままにしているとそこから蟻道を作り建物内部に侵入していきます。