福井県福井市城戸ノ内町の一乗城山(473メートル)の山頂付近で9月11日午後、登山客8人がスズメバチに刺される被害があり、市は12日、4カ所の登山口に注意を呼びかける張り紙を掲示した。 市によると11日午後2時ごろ、長野県から訪れていた男女21人のグループのうち、8人が登山中にハチに刺されたと119番があった。現場は一乗谷城跡の礎石が並ぶ「千畳敷」と呼ばれる遺構付近。60代男性がアナフィラキシー(重いアレルギー反応)のため県防災ヘリで搬送された。ほかの7人は自力で下山した。いずれも命に別条はなく快方に向かっているという。 登山口の張り紙のほか、関係機関のホームページや交流サイト(SNS)などで注意を促している。市の担当者は「ハチの活動が活発になるシーズン。登山やキャンプの際には十分に注意してほしい」と話している。